D.Gray-man   用語集

 

 

 

アート・オブ・神田 #208〜

 ティエドール元帥がイノセンスで造る、神田がモデルの彫刻。

洗礼の腕輪(アーム・オブ・バプテスマ) #〜

 チャオジーが適合者となっている、装備型のイノセンス。腕輪の形をしていて、詳細は不明だが腕力を上げる能力を持つ。

アクマ(AKUMA) #1〜

 千年伯爵によって造り出される、人類を標的とした生きた悪性兵器。全てのイノセンスを破壊し、世界を終末に導くためのコマとして生み出された。大切な人を失うという悲劇に遭った人に伯爵が接触し、その大切な人の魂を呼ばせて魔導式ボディに注入する事で造られる。そして、悲劇に遭った人は完成体に皮だけを残して殺され、姿を奪われる。彼らはそうやって人間社会に溶け込んでいるため、人間との区別は難しい。この内蔵魂は五感全てを伯爵に支配され、罪に苦悩し己の姿に絶望し現実を憎悪する。そんな魂のフラストレーションが、進化し人を殺すためのエネルギー源となっている。また、彼らの血には生物にとって猛毒であるウィルスが含まれていて、体内に入ってしまうとウィルスが急速に侵蝕(★の模様が体中に広がる)し、全身に広がりきると体が砕け散って灰となる。更に、彼らは兵器として進化するようにプログラムされており、殺人の経験を積む毎に進化していく。そのレベルは現在1から4までが確認されているが、彼らの進化には伯爵曰く重要な意味があるらしい。レベル1は皆ボール型の体で、体の一部を銃器に転換(コンパート)して血の弾丸を撃ち出す。レベル2以降になるとその姿は多種多様で、それに見合った独自の能力を持ち合わせるようになる。しかしレベル4は、これまでの歴史において発生した事例はなく、能力は全くの未知数。分かっているのは、人の平衡感覚を狂わせる狂音波「悪魔叫」を発する、一時は元帥達ですら退けたほどの圧倒的な力を持つ、という事だけである。なおイノセンスに破壊されず壊れたアクマの内臓魂は、ボディごと消滅してしまうため永遠に救われない。

暗黒の三日間 #7〜

 古代文明が栄えていた時代、ノアの大洪水によって世界が滅亡した三日間の事。現在では、伯爵が世界を終わらせようとする終末計画の呼称になっている。

イノセンス #1〜

 「神の結晶」と呼ばれている、ノアの一族や千年伯爵を滅ぼす不思議な力を帯びた物質。これを加工し武器化したものが、対アクマ武器と呼ばれるものである。ただし力を発動できるのは各々が選んだ適合者のみであり、それ以外の者では扱う事が出来ない。無理に適合しようとすれば、拒絶されて例外なく咎落ちとなる。ハートを含め全部で109個あるといわれているが、7千年前のノアの大洪水によって世界中に飛散してしまい、それらの所在は大半が行方知れずである。しかも大概は不思議な力に導かれた人間によって発見され、様々な姿形となって存在している事が多い。更にそれらは決まって奇怪現象を起こしており、教団はそういった場所を虱潰しに調べ、可能性が高いと判断したらエクソシストを派遣する。だがそれは伯爵も同じで、同様にアクマを派遣し破壊しようとする。そういった要素が絡み合い、エクソシストとアクマの争奪戦は起こるべくして起こるのである。ちなみにエクソシストが対アクマ武器とする型には、寄生型と装備型の2種類がある。割と一般的な装備型は、原石のままだと制御が難しく、強すぎる力を抑えられない。よってそれらを武器に改良する事で、適合者とシンクロし易くしてあるものを指す。尤もその分、寄生型よりも若干シンクロ率が低くなるなどの欠点もある。だがルル=ベルによる本部急襲の際、適合者の体の一部を使って武器を生成する進化型が存在する事が判明、「結晶型」と名付けられた。単なる装備型と違って媒介が適合者の一部であり、適合者は寄生型のように強い力を制御できるようになる。一方寄生型は、原石そのものが細胞レベルで結合し肉体そのものを対アクマ武器として造り変えているので、その存在自体が対アクマ武器といっても過言ではない。感情によって武器を操るため自在に造り変える事も出来るほか、例え体内にウィルスが入っても浄化が可能。同調しているだけに影響も受けやすいが、その分シンクロ率は比較的高い場合が多い。しかし装備型よりも格段に生命エネルギーを消費するため、適合者は凄まじい大食いとなるだけでなく、命が削られて通常よりも寿命が早く訪れてしまうという。

うさぎしゃんのお尻亭 #210〜

 ジョニーと神田がアレンを探すために立ち寄った風俗店。クロス元帥が借金をこさえている店の一つで、店員はバニーガールで統一されている。

エクソシスト #1〜

 黒の教団に所属する、アクマ退治専門の聖職者(クラーヂマン)。イノセンスによって選ばれた使徒、即ち適合者のみで構成される集団である。彼らは通常、教団から与えられた任務に従って世界中を飛び回り、アクマの破壊とイノセンスの回収を行っている。その中でも特に戦闘力の高い者(臨界者)は元帥と呼ばれ、彼らは大元帥から直接与えられる任務の他に、複数の適合者不明イノセンスを持ち歩いて適合者探しも行っている。

エディンストン #231〜

 英国に存在する、アレンがマナを始めクロス元帥やティムキャンピーと出会った街。アレン・ウォーカーの始まりの場所。

エプスタイン家 #186〜

 かつて人造使徒計画に関わっていた、二つの一族の片割れ。当時はサーリンズが中心となって科学面を統括していた。

炎羽 #192〜

 鴉のメンバーが使用する、数多ある秘術の一つ。炎と書かれた札を標的に叩きつけ、爆炎を発生させる。

ガーベイサーカス団 #232〜

 かつてエディンストンを訪れ、興行を行っていたサーカス団。臨時雇いでマナを起用し、見世物としてアレンを買ったことが二人の出会いのきっかけとなる。

喰機開闢孔 #181〜

 半アクマ化した第三エクソシストたちが使用する、アクマの共喰いを利用した技。発動すると腕が変形し、掌の特殊な孔でアクマを吸い込む。ただアクマとしての特性があるので、イノセンスに触れると勝手に発動してしまう副作用がある。またアクマの材料となった魂も一緒に吸い込んでしまうため、魂が救済される事はない。

ガマ子 #187〜

 ワイズリーの友人(?)とされている蛙。キャメロット邸に引き取られている。

鴉 #166〜

 中央庁の暗部で活動する、非合法の特殊戦闘部隊。創設者は若い頃のズゥで、彼らが使用する秘術は全てチャン家が開発したもの。彼らが扱う札や嘴針は、チャン一族が今も全て製造を担っている。幼い頃から「教育」を受けているので、その戦闘力はズバ抜けて高い。なお全員の額に存在する赤い印は、人間を強制的に術士にするために施された手術の痕。

ギニー #99〜

 仮想19世紀末の世界で使われている、架空の貨幣単位。現代日本の価格に換算すると1ギニー=2万円ほど。

牙(仮) #32〜

 クロウリーが適合者となっている、寄生型のイノセンス。当初はロザンヌに宿っていたが、クロウリーに噛み付いた事で正式に適合する事となった。非常に高い硬度を誇る歯の形をしており、アクマに噛み付いてその血を飲むと、適合者の身体能力が超人的なレベルとなる(レベル3までのAKUMAの血の場合、250mlにつき10分が限度。250ml未満だと3分ほどになる。レベル4の場合は不明)。また他者の体内に入ったアクマの血も同じように吸い出し、救命する事が可能。逆にイノセンスに侵された血液はアクマにとって猛毒であり、注入されたアクマは苦しみ破裂して死ぬ事になる。その性質を利用して、体の一部(手や足など)を血液で包めば非常に強力な武器にもなる。なお奥の手として身動きも取れないほどの重傷を負った場合でも、意識と血液のみを体外に出し血液人間となって戦う事が可能。

キャンベル家 #214〜

 マナやネアの生まれ育った名家。変人の多い家系らしい。

石箱(キューブ) #7〜

 ヘブラスカが適合者となっている、約百年前に発見されたイノセンス。形状は6cm四方の立方体。シンクロ率の調査やイノセンスの管理などを行う事が出来る。また古代文明からの一つの予言とメッセージ、そしてイノセンスの使用方法について書かれている。そのメッセージとは、「後生いの者達へ…。我々は闇に勝利しそして滅びゆく者である。行く末に起こるであろう禍から汝らを救済するため、今ここにメッセージを残す」というもの。つまりこれを作った者は、イノセンスをもって魔と共に訪れた千年伯爵と戦い、打ち勝った者だという事になる。しかし結局ノアの大洪水で世界は滅亡、いわゆる「暗黒の三日間」が訪れてしまったらしい。これに書かれている予言には、伯爵によって再び世界は終末を迎えるとある。だが世界の終末を防ぐ方法も書かれており、それはイノセンスを復活させエクソシストたちを援護する組織を設立する事であった。ちなみに全てのイノセンスと何らかの繋がりがあるようで、臨界者が現れる時にはそのイノセンスに激しく共鳴する。

キリレンコ #42〜

 欧州の一地方にある鉱山で、放浪鉱山労働者の働き口の一つ。

禁羽 #191〜

 鴉のメンバーが使用する、数多ある秘術の一つ。禁と書かれた札で標的を囲み、動きを封じる。

くびれ座 #210〜

 クロス元帥が借金をこさえている風俗店の一つ。金額は300ギニー。

神ノ道化(クラウン・クラウン) #1〜

 アレンが生まれつき持っている、寄生型のイノセンス。アレンの左掌と一体化しており、左腕全体が血のように赤黒くなっている。発動の際には左腕が巨大化し、怪力と音速を誇る頑強な対アクマ武器となる。マテールでの戦いにおいては形状変化が可能となり、大量のエネルギー弾(イノセンスを圧縮したもの)を撃ち出す銃刀器型・十字架ノ杭(クロス・バリング)にする事ができるようになった。そして、一度ティキの手で粉々にされた後は、左手でアクマを壊し右手で人を救済する仮面の道化と化す。またシンクロ率が100%を越えると左手が体から離れ、命を奪わず<神ノ敵>である邪悪な存在だけを祓う「退魔ノ剣」となる。このイノセンスはほかと違って、適合者を生かそうとする強固な意志が働いている。実際粉々になっても壊れずに意志を持ち続け、そのままアレンの体内に入って心臓に開けられた穴を塞いだ。形を失っても存在できる、非常に稀有なイノセンスであるといえる。普段はアレンの上半身に覆い被さるような形状になっており、アレンの意志で自由に動かせる。得意技は、十字架型のエネルギーで敵を粉砕する「十字架ノ墓(クロス・グレイヴ)」、伸縮自在の鞭「道化ノ帯(クラウン・ベルト)」、強化した爪で敵を斬断する「破滅ノ爪(エッジ・エンド)」、爪に無数の王冠型リングを発生させ撃ち出す「爪ノ王輪(クラウン・エッジ)」、上空に破壊エネルギーを撃ち出し触れたアクマを爆砕する「破壊咆哮(デス・ボール)」など。

聖母ノ柩(グレイヴ・オブ・マリア) #127〜

 クロス元帥が所持している、寄生型のイノセンス。十字架が描かれた巨大な柩に、非常に長い鎖のようなものが巻きついている。中には死亡した適合者の女性・マリアの遺体が入っており、元帥の魔術によって括られている。戦闘時には「オン・a(アパタ)・u(ウラ)・m(マサラカト)・導式解印(オン・ガタル)」の魔術で限定解除を行ってマリアを解放、彼女を介してこのイノセンスの能力を発動する。マリアは魔術によって動いているため、当然ながら元帥の命令にしか従わない。扱う技は、敵の脳から視覚に幻術をかけて対象認識を阻害する「聖母ノ加護(マグダラ・カーテン)」、人の脳に直接干渉し脳から発せられる行動命令を操る「脳傀儡(カルテ・ガルテ)」、広範囲にアクマを破壊する音波を撒き散らす「聖母ノ唄(マグダラ・クワイア)」など。ちなみにクロス元帥は、彼女の力を使って借金取りから逃げおおせているとか。

黒羽焔气 #177〜

 鴉のメンバーが使用する、数多ある秘術の一つ。爆と書かれた札を「術以って力とし、技以って解放し、心以って拳と成す」の呪文で腕に取り込み、敵にも素早く同じ札を貼って殴りつける事で、黒い羽に似た火焔を炸裂させる。

クロウリー城 #31〜

 ルーマニアの一地方に古くから存在する、クロウリー男爵家の居城。人の顔を模した城門の奥、鬱蒼と茂る怪しげな森を抜けた、湖上の頂にひっそりと佇んでいる。城中に群生している食人花のせいで、昔から吸血鬼の棲む城と噂されていた。

黒の教団 #5〜

 ヨーロッパ北部のどこかにある尖山の頂上に建てられた、エクソシストの総本部。発見された石箱の予言に従い、エクソシストを支援して千年伯爵の計画「暗黒の三日間」を阻止するべく、ヴァチカン中央庁によって設立された。本部の他にも世界各地(アジア・中東・アフリカ・北米・南米・オセアニア)に支部が造られており、エクソシストたちの行動をサポートしている。ヴァチカン上層部とも関わりの深い「大元帥」と呼ばれる5人を頂点として、その下に更に5人の元帥がおり、彼ら以外の教団員はコムイが総指揮を取る、という形を取っている。その教団員は更に7つの班(科学・探索・医療・通信・警備・対外調整・総合管理)に分かれていて、それぞれの班を各班長が取り仕切っている。科学班は情報解析及びイノセンスや武器防具等の研究・開発、探索班は世界中の情報収集、医療班は団員の怪我・病気などの治療、通信班はエクソシストや探索部隊との通信・本部内のアナウンス、警備班は教団施設の門や水路など出口となる場所の警備、対外調整班は外への窓口として世界各国への協力要請、総合管理班は炊事・清掃から経理などの日常雑務を各々担当している。創立当時は少数の人員と司令室しかなく、その時の司令官は室長と呼ばれていた。コムイが室長と呼ばれているのはこの頃の名残であり、指揮を執る役職の名称として定着しているのである。本部の周囲には偵察型の無線ゴーレムが飛び交っているほか、門にはアレスティーナ=ドロエ=ギョナサン=P=ルーボーソン=ギア=アマデウス5号が張り付いている。内部には団員の個室、コムイお手製の和風大浴場、3階層に渡っている鍛錬用の修練場、食堂や談話室、大聖堂、療養所や図書室、会議室、コムイ専用の実験室、コムイが駐留する司令室、本部内全てをモニターできる監視室、手術室、科学班専用の研究室、火葬場、理髪室(予約制)、衣装室(何人もの服職人が在中していて、オーダーメイドも含め団員は無料で服を調達できる)などがあり、団員はここの事を「ホーム」と呼ぶ人が多い。後にルル=ベルの襲撃及びレベル4に受けた損害により、ヨーロッパ南部(ロンドン近く)の某小島に移り新築された。移築後は塔ではなく敷地内に役目ごとに分けられて、診察室兼手術室・病室・地下修練場等を有する医療棟、団員用個室・大浴場・地下遺留品保管庫等を有する宿舎、コムイの執務室・科学班専用フロア・門番モニュメント・会議室などを有する教団事務・会議棟、地下牢や地下独房等を有する教会・司祭棟、厨房・食堂・娯楽室・バー・職員寮・図書室・談話室・地下貯蔵庫等を有する娯楽棟といった建物が存在する。一応は正門が存在するものの、メインの入り口は断崖絶壁の窪みにあり専用のボートで出入りする。また近海の海中には方舟が厳重に保管されており、エクソシストたちの移動手段として重宝されている。基本的には能力さえあれば誰でも入団する事ができ、転職も特に制限は無い。基本的に団員はAKUMAに恨みを持つ者が多いが、科学班だけはスカウトで入ることが多いのでその限りではない。

黒の教団アジア区支部 #57〜

 バクが支部長を務めている、アジア全体を統括する黒の教団配下の一組織。ただの洞窟から先人たちが掘り進めて造られた、巨大な地下隠れ聖堂である。「聖霊の家」とも呼ばれるここは今現在も拡大し続けており、総面積は教団本部よりも広い。人員も多く、本部同様に科学班も存在する。

黒の教団アジア区支部第六研究所 #189〜

 人造使徒計画の第二段階、第二使徒の研究を行っていた場所。アルマの暴走によって壊滅(実際に壊したのはフォー)し、当時の遺体は全て地中深く沈められた。今ではこの場所は封鎖され、バク・フォー・レニーの3人しか入れないようになっている。後に亡くなったズゥの遺体も、本人の希望によりここに埋葬されている。被験体にされたエクソシストの亡骸を保管するイノセンス安置室、第二エクソシスト被験体が眠っていた胎中室等の施設が存在していた。

黒の教団北米支部 #187〜

 レニーが支部長を務めている、北アメリカ全体を統括する黒の教団配下の一組織。漆黒のピラミッド型をしており、内部にはシステマチックな造りの通路が入り組んで張り巡らされている。

団服(コート) #2〜

 黒の教団から支給される、エクソシストの証となる黒ずくめの特殊服。科学班による一人一人のための特注品で、名前入りの銀のボタン以外はデザインがみんな違っている。しかも全て戦闘用に造られているため、高機能・高耐久性でかなりの衝撃にも耐えうる強度を誇る。各人の戦闘スタイルに合わせた性質を持つほか、破壊したアクマから発するウィルスを含む瘴気を防御できるよう、チャン家秘伝の護符を染み込ませた特殊な繊維も織り込まれている。またウェストポーチも付属していて、中身は基本的には戦闘時の応急処置グッズ(消毒液・血止め薬など)だが、着用者の希望や適性に応じて様々なモノが入っている(ミランダやティモシーはカロリー高めの飴、クロウリーはAKUMAの血液キャンディ、ラビとブックマンは頭痛薬など)。真っ黒な上にローズクロス等の装飾品を付けているので非常に目立ち、アクマにとって格好の的となる。しかしエクソシストとしては正にそれが狙いで、アクマたちは人間の中に埋もれていて外見では判断がつかない。しかしこの目立つ服を着ていれば、近付いて来る者全てを疑う事が出来、臨機応変な対処が可能となるのである。ちなみに、一着の値段は数十万ギニー。

コーネリア #214〜

 旧キャンベル邸の傍にある木。ティムキャンピーの原材料の可能性があるが、詳細不明。唯一この木の欠片(木片)のみが、ティムキャンピーを破壊できる。木片はずっとクロス元帥が持っていたが、隠されたものに襲撃され奪われた。

ゴーレム #2〜

 主に黒の教団の科学班で製作している、科学技術の粋を凝らしたロボット。コウモリ型をしており、自由に空を飛べる。エクソシストには一人一体ずつ無線用のものが与えられ、任務中ずっと行動を共にする。またこれで本部へ通信する場合には、持ち主の声紋以外の声では通話できないようにロック機能がかけられている。なお個々の形は多少なりともカスタマイズできるようで、科学班が各人の希望に応じて(徹夜で)行っている。

古代植物界百科 #32〜

 黒の教団が8年前、吸血鬼伝説について調べた時に用意された資料。

コムビタンD #159〜

 仕事が徹夜続きだった時に、打開策としてコムイが開発した残業用ウィルス。投与すればいかなる疲れもたちまち吹っ飛んで仕事が出来るようになるが、同時に理性も吹っ飛ぶため投与された者は軒並み暴徒のゾンビ(死んでないけど)と化す。しかも、被害者に咬まれた者も傷口から感染し、投与された者と同様の状態になってしまう。治療するには、原液を投与された者、もしくは摂取した者(要するに感染源)から抗体を作り出し投与する以外に方法は無い。

コムビタンDU #210〜

 科学班によって改良された残業用ウィルス。効果のほどは不明。

第三エクソシスト #185〜

 アルマ=カルマから細胞を分け与えられ、半アクマ化した人間(半アクマ種)の通称。アルマに次ぐ母胎となる事を第一級使命として課せられており、戦えなくなった者は他者に吸収されてその者の糧となる宿命を負わされている。なおアルマの再生能力も受け継いでいるため、少々の傷はすぐに治癒してしまう。

ジカルジャン #200〜

 ロシアにある町。キレドリが悪魔化したため、ソカロ元帥が処分した場所。

式(嘴)針 #191〜

 鴉のメンバーの中でも、上級クラスの遣い手が扱う武器。一本で札百枚分の威力を発揮できるので、様々な秘術を仕込む事が可能(札の節約にもなる)。標的に刺さると同時に発動する。かつてズゥ老師が使っていた旧型(今はリンクが使用)も存在するが、現在の新型とは多少形状が異なるものの威力は遜色ない。

縛羽 #165〜

 鴉のメンバーが使用する、数多ある秘術の一つ。特殊な札で相手を包み込み、動きを封じて拘束する。

断罪者(ジャッジメント) #127〜

 クロス元帥が適合者となっている、装備型のイノセンス。大口径のリボルバー型をした対アクマ銃であり、弾を撃つと首の無い天使と十字架が描かれたマークが現れる。銃弾は全てイノセンスの力が宿っている追跡弾(チェイサー)になっており、例え躱したり軌道を逸らしたりしても、目標に当たらない限りいつまでも目標を追い続ける。また破壊力(滅罪レベル)は、元帥の意思で自由に調節可能。得意技は、銃身にイノセンスを纏わせ威力を大幅にアップさせる「原罪の矢」など。

食人花 #33〜

 クロウリー城に群生している、人間を食べる植物。甘い息を吐いて獲物を眠らせ、その隙に捕獲・捕食する。初代クロウリー男爵が大事に育てていたらしく、城に入った旅人を片端から捕食していたらしい。この習性のせいで、城の周囲に吸血鬼の噂が広まった。最近は、クロウリーが血を吸って殺してしまった人たち(実はアクマ)の死体処理に使われている。ちなみに、自分たちに好意を持っている人間は食べないという性癖があり、必死で愛情表現をすれば助かる事がある。

シンクロ率 #7〜

 イノセンスを対アクマ武器として発動する時、生命線となる数値。この数値が低いほど発動は困難となり、エクソシストの生命も危険となる。逆に高ければ高いほど能力も向上し、100%に至る事が出来れば最大限に能力を開放する事も可能。ただし、100%に達しないまま強制的に開放しようとした場合、いかなる副作用が発生するかは定かではない。

人造使徒計画 #186〜

 かつて中央庁が推し進め、チャン家とエプスタイン一族が主導していた計画。非適合者へ無理やりイノセンスをシンクロさせる人体実験から始まったが、一向に成果が出なかったため第二エクソシストの製造に着手。しかしそれもアルマの暴走によって頓挫し、長きに亘って計画は凍結される。だがアクマ製造工場の卵殻を入手した事で封印は解除され、第三エクソシストの誕生へと繋がっていく。

スナックさちこ #210〜

 クロス元帥が借金をこさえている風俗店の一つ。金額は400ギニー。

第二エクソシスト #186〜

 かつて中央庁が推進していた、人造使徒計画の過程で生み出されたエクソシストの総称。エクソシストの人数を一定に保つという目的の下、戦闘不能となったエクソシストの脳を別の人間に移植する事で生み出された者たちである。しかし大半がアルマの暴走で目覚める事すらなく死亡してしまい、現在生き残っているのは神田とアルマの二人のみ。

奏者 #78〜

 ノアの方舟の機能を制御する資格を持つ者の事で、現在は千年伯爵とロードのみ。しかし、実はもう一人いた事があり、そのネアは伯爵を裏切ってアレン(とティムキャンピー)に資格を移譲した。しかも舟の本体と江戸を完全に接続してしまい、アレン以外には場所を移動できなくしてしまったのである。その行為が伯爵の怒りを買い、彼は殺されてしまったという。

聖痕 #18〜

 ノアの一族(千年伯爵を除く)の額にある、幾つもの十字模様。

精霊石 #59〜

 チャン家の者に代々受け継がれている、守り神が宿っているという石。チャン家の人間の血を媒介とし、守り神を召喚する事ができる。

ダークマター #7〜

 イノセンスと対を成す暗黒物質で、イノセンスを白とするならこれは黒。これで造られたものが進化するに従って、この物質も成長し強化されていく。千年伯爵の魂から生じた物質で、ノアの一族にはこの物質の力が宿っているため、イノセンスを破壊する事も可能となる。

黒い靴(ダークブーツ) #5〜

 リナリーが適合者となっている、装備型のイノセンス。普段はニーソックスと靴が一体化しような形状をしており、発動するとロングブーツ形態となって足首に羽のようなものが現れる。胡蝶のように天空を舞い鋼鉄の破壊力で地に墜ちる、速度と攻撃力が一体となった対アクマ武器である。また、イノセンス第2解放「繋累」を行う事で、大地以外の様々なものも足場として利用できるようになる。得意技は、足を高速回転させて竜巻を撃ち出す円舞「霧風」、音波を地盤とし音速をもたらす音響の踏技「音枷」、水を地盤とし音速で駆ける水上の踏技「水枷」、巨大な鉄の槍となって敵を貫く失墜の踏技「鉄枷」など。なお強制開放した影響なのかは不明だが、リナリーの身が危険と判断した途端、彼女の意志に関係なく大きなクリスタル状の結晶と化し内部に彼女を取り込んで守った。更にそれが終息した後、彼女の足に不可思議な渦巻き状の模様となって同化したような状態となったのである。これまでのイノセンスには決して見られなかった怪現象であるため、これが「ハート」なのではないかという説が持ち上がっていたが、詳細は不明。その後一度はヘブラスカに預けられるものの、レベル4の襲来に際して再びリナリーとシンクロする事になる。その結果完全に進化を遂げて血を元とした「結晶型」となり、これまでよりも大型のロングブーツに形を変え、更に蝶のようなものがくっついて能力そのものがレベルアップした。また普段の形状も、両足首にくっつく赤い輪となった模様。

胎中室 #189〜

 かつて黒の教団アジア区支部第六研究所に存在した、手術を終えた第2使徒たちの保管場所。脳移植を受けた子供たちが羊水に浸かって眠り続けており、神田やアルマはここで目覚めた。

刻盤(タイムレコード) #19〜

 ミランダが適合者となる、装備型のイノセンス。古時計の中でずっと眠っていたが、ミランダとの接触によりベルリーニの街に奇怪を引き起こしていた。回収後は黒いレコードのような形状に加工され、発動すると巨大化しミランダの意志に従って一定の対象空間に効果を及ぼす。得意技は、秩序を亡失(ロスト)し対象の時間を最善の状態に保つ「時間回復(リカバリー)」、一定距離内の時間を固定する「時間停止(タイムアウト)」、対象空間の時間を巻き戻す「時間吸収(リバース)」など。

谷間の館 #210〜

 クロス元帥が借金をこさえている風俗店の一つ。金額は560ギニー。

結界装置(タリズマン) #8〜

 探索部隊(ファインダー)が使用する、アクマを捕らえるための特殊な機械。大きめのライトのような形状で、これで照らされたアクマは立方体状の結界に閉じ込められる。また、単純に盾として攻撃を防ぐ事も可能。

隣人ノ鐘(チャリティ・ベル) #43〜

 デイシャが適合者となっている、装備型のイノセンス。小さなボールの形状をしており、アクマの体を破壊する特殊な音波を発する。

チャン家 #186〜

 ドイツ出身の魔術士で黒の教団創設に関わった、バクの曽祖父の血を引く一族。かつて人造使徒計画に関わっていた二つの一族の片割れであり、当時はトゥイが中心となって技術面を統括していた。古の魔術を代々受け継いでおり、神田やアルマが持つ再生能力もその秘術によるもの。鴉の創設者がズゥだった関係で、彼らが使う札や嘴針の製造の全てを今でも担っている。

憑神 #175〜

 ティモシーが適合者となっている、寄生型のイノセンス。普段はティモシーの額に浮き出ている玉で、元々は父親が盗んできた盗品に宿っていたらしい。適合者の意志で対象となる生物の魂を一時的に肉体から追い出し、その肉体を乗っ取るのが基本的能力。ただ本来の能力は乗っ取ったアクマをイノセンスと化す事であり、アクマ以外を対象としても正しく発動しない。そして正しく発動した時にのみ、適合者の意識に棲む「介護モン(セコンド)」を認識できるようになる。憑いたアクマの身体能力や技はそのまま使えるが、憑いたアクマよりもレベルが上のアクマが相手の場合は技が通じず身体能力でも敵わない。またこのイノセンスはアクマに憑けば憑くほど発動時のシンクロ率が上がるシステムになっており、それがある程度向上しないと高レベルのアクマに取り憑く事は出来ない。ちなみに一度取り憑いて離れたアクマは、その時点で浄化され消滅する。

中央庁 #135〜

 黒の教団を創設した、教皇を中心とするバチカンの一組織。黒の教団の監査と運用が主な活動であり、枢機卿を枢軸に特別監査役長官が全体を取り仕切る。主な役職として、秘書業務などを行う事務官、研究を生業とする科学室、特殊戦闘部隊である鴉が存在する。

ティーズ #55〜

 千年伯爵が作り上げた、蝶型の食人(キャニバル)ゴーレム。人間を喰えば喰うほど繁殖して増えていく習性を持っており、現在は飼い主であるティキにくっついて順調に繁殖中。飼い主の意思によって鋭利な手裏剣型の武器に変化したり、暗黒エネルギーをレーザーのように照射したりする。

鉄槌 #27〜

 ラビが適合者となっている、装備型のイノセンス。普段は小さなトンカチの形状で、適合者の意志により「満」の声で全体の大きさを、「伸」の声で柄の長さを自在に変えられる。「伸」の方は手っ取り早い移動手段として用いる事が多いが、着地については考慮されておらずいつも墜落する事になる。また「地」「火」「水」「木」「天」など十の属性を持つ第2解放もあり、「判」の声で状況に応じて様々に使い分ける事が出来る。得意技は、巨大な炎の蛇で敵を焼き尽くす劫火灰燼「火判」、複数の雷の矢で敵を撃ち抜く雷霆廻天「天判」、自然物のみ(雲、風など)に影響を及ぼし操作する天地盤回「木判」、雷を纏った巨大な炎の蛇を生み出すコンボ判「剛雷天」など。

天青楼 #46〜

 アニタが主人を務めている、中国のとある港では一番の妓楼。一見さん及び未成年はお断りらしい。家族をアクマに殺されて協力者(サポーター)となった者たちが集っている。

咎落ち #45〜

 イノセンスの意志、つまりは神の意志に背いた者への処罰。一般的にはシンクロ率が0以下の人間「不適合者」が、無理にイノセンスとシンクロしようとすると起こる。いわゆる適合者の成り損ないであり、選ばれていない者が神とシンクロしようとした罰を受けるのである。しかし例え適合者であっても、戦いを放棄して逃げ出すなどの罪を犯した場合、不適格者と見なされて処罰されてしまう。どちらの場合でも罪人はイノセンスに取り込まれて自我を失い、命をエネルギーとして約24時間暴走し破壊行為を繰り返す事になる。命が尽きると罪人の肉体が破壊されて暴走が止まり、イノセンスも正常化して元に戻る。よって罪人を生きたまま助け出す事は不可能に近く、もしできたとしても自我は永遠に失われたままとなる。黒の教団で行われていた人造使徒計画において、適合者の血縁を中心に多くの人がこれの犠牲となった。そのためこの実験は全面的に禁止され、一部の人間しか知らない密事として封印されている。そしてこの時の犠牲者の一人が、成仏しきれずに幽霊となって本部内を彷徨っている。

日本 #46〜

 千年伯爵によって支配されている、東の果てに存在する国。300年近くも他国との貿易・干渉を一切拒絶している、誰も入れず出てこられない「閉ざされた国」である。人口の9割はアクマであり、その内のほとんどがレベル3以上であるという。この国では地区内のアクマの密度があまりに濃いため、殺人衝動を抑えるためにアクマが他のアクマを喰って吸収し、能力を奪うといった事が頻繁に発生している。人もアクマも関係なく、強い存在のみが生き残れるのである。

にゃんにゃん亭 #210〜

 クロス元帥が借金をこさえている風俗店の一つ。金額は130ギニー。

ノアの一族 #18〜

 千年伯爵を千年公と愛称で呼び、彼に従って世界を終末に導くべく活動する種族。歴史の「裏」にしか語られない無痕の一族で、歴史の分岐点に度々出現するも記録は一切残っていない。元となった13人の「ノア」の遺伝子(メモリー)を受け継ぐ(ただし、35年前に14番目がいた事がある)超人で、神に選ばれた本当の使徒と称している。彼らは当初、普通の人間として生まれ普通に生活を送る。しかしある時期(個人差有り)を境に額に幾つもの聖痕が現れ、激しい激痛と悪夢に苛まれながら、徐々に元のノアが味わったという7千年前の憎しみ・悲しみ・苦しみを思い出す。そして完全に覚醒が終了すると、遺伝子に刻み込まれたメモリーによって「奴(イノセンス)を許すな」というノアの声が聞こえ、世界の正体が見えるのだという。それによって伯爵を守り戦う使命に目覚めるのだが、彼らは伯爵にとって、神に捧げる大事な「子羊」でしかない模様。またメモリーには各時代で宿主となった人間の記憶や感情も含まれており、自我がメモリーに呑まれて身を滅ぼした者も少なくない。よって普段はメモリーを無意識的に抑えているが、イノセンスで攻撃されると抑えが弱まりメモリーが溢れ出してしまう事もある。こうなると一種の暴走状態となり、より一層狂暴化してしまう。ちなみに覚醒は理論上誰にでも起こり得るものであり、拒否は不可能とされている。日常生活を送っている時は人類同様の肌の色で社会に溶け込んでいるが、本性を表すと灰色の肌となり額に聖痕が浮き出る。細胞単位から作り替わっており、老化も鈍化して若々しい肉体を人間より遙かに長く保つ事ができる。彼らにダメージを与えられるのはアクマと同じくイノセンスのみだが、超回復能力も持ち合わせているため簡単には倒せない。また彼らはそれぞれ独自の特殊能力(彼らは神からの贈り物と称する)を持っており、身体能力も並外れて高い上にイノセンスを壊せる唯一の存在でもある。なお一人一人が様々な性質・感情などを一つずつ司っており(「絆」は例外的に2人いる)、中でも「怒」は最も強烈で可哀相なメモリーであるらしい。戦闘になると強すぎるノアの思念に支配されてしまい、操り人形のように戦い続ける。そして「快楽」は、伯爵に期待されるほどの何かがある様子。

ノアの方舟 #78〜

 暗黒の三日間の際、ノアの12人の使徒が大洪水を逃れ第2人類の祖先を作り出した場所。いわば全人類の故郷であり、それは代々のノアの一族にとっても同じ事である。「奏者」の資格を持つ者(千年伯爵、ロード、アレンの三名)のみが、心臓であるピアノを弾く事で舟を操る事が出来る。内部には広大な世界が広がっており、幾つものブロック(部屋)に分けられているので、かつては多くの人々が生活していたものと思われる。今では千年伯爵がアクマの魔導式ボディ生成工場として使用しているが、本来の役割である空間転位装置としても使われている。だがネアによって舟の本体が江戸に固定されてしまったため、伯爵は新たな舟を作り出す事にした。ロードがそれに旧本体のプログラムをダウンロードして、生成工場ごと丸々移転するのである。旧い本体は無理矢理引っ張り込んだアレンたちを巻き添えに、次元の狭間に破棄される事となった。ところが、アレン(とティムキャンピー)が奏者の資格を持っていた事で破棄は失敗。完全復活後に教団の管理下に置かれ、世界各地への移動手段として利用される事になる。なお各地を繋ぐゲートでは毎回暗証番号による識別を行い(番号は任務のたびに変更され、仲間内でも非公開が原則)、一度でも番号を間違えるとゲートの部屋への通行はできなくなる。

聖人ノ詩篇(ノエル・オルガノン) #87〜

 マリが適合者となっている、装備型のイノセンス。形状は伸縮自在の絃で、普段は両手に嵌めているリング中に納まっている。第1開放ではその鋭さで敵を切り裂く物理攻撃のみだが、第2開放を行うとアクマにとって毒となる攻撃音波を奏でる事が出来る。得意技は、アクマを捕らえて破壊音波を奏でる「嘆きの旋律」など。

ハースト孤児院 #175〜

 パリにあると思われる、小規模の孤児院。最近は財政難に陥り、近々閉鎖される事が決まっている。

ハート #29〜

 109個あるイノセンスの中で、「心臓」と呼ぶべき核であるイノセンス。全てのイノセンスの力の根源であり、同時に全てのイノセンスを無に帰す存在。これを手に入れた者こそが、世界の命運を握る事になる。ただこれがどんなものでどんな特徴を持っているのか一切不明で、他のイノセンスとの見分け方すら判明していない。石箱にも何も書かれていないため、ぶっちゃけ壊してみるくらいしか方法が無いという有様である。伯爵によれば既に適合者がおり、虎視眈々と伯爵達の隙を狙っているらしい。

柱 #234〜

 ノアの一族が心底憎み続けている、いつか千年伯爵が成ると言われているモノ。かつてノアがいたとされる世界を滅ぼした存在で、地上と空を突き破るように巨大な十字の形をしている。

パフパフアイランド #210〜

 クロス元帥が借金をこさえている風俗店の一つ。金額は230ギニー。

ピーテル劇場 #21〜

 ベルリーニの街で、演劇を行っている劇場。現在はホラー演劇「カボチャと魔女」を公演中。

百羽錬成 百式・禁 #225〜

 鴉のメンバーが使用する、数多ある秘術の一つ。標的の体に強力な電流を流し続け、継続的にダメージを与え続ける。

探索部隊(ファインダー) #8〜

 黒の教団において、イノセンスの探索を任務としている探索班のメンバー。エクソシストのサポートも任務に含まれているせいか人数は多いが、その分死亡率も高く、常に仲間の死を覚悟していなければならない。

ブックマン #27〜

 この世で唯一、語られない裏歴史を記録していく役目を負う者たち。いかなる事態にも傍観者として身を置き、何にも属さず捕らわれない目で全ての事柄を公平に記録する。その記録場所は己の頭脳であり、書き残すなどの行為は一切行わない。故に彼らの事を知る者は非常に限られており、彼らの情報を口外して良いのは彼らのみである。また傍観者であり続けるために、その立場は常に移り変わる。現在はたまたまエクソシスト側に付いているが、昔は千年伯爵達の側に付いていた事もあった模様。なお見習いであるJrの間は、記録する地を変えるたびに逐次名前を変えていく事になっている。その方が後に検索する際に便利だからという事で、各地での名前は師匠が全て決める模様。世界中に一族の者が存在し、資金面も含め全面的に長をサポートしている。普段は血筋を隠してごく普通の生活を送っており、外部の者に秘密が漏れることは無い。情が移るのを防ぐため恋人は極力作らないが、血筋を残す事は必要なので子作り自体は禁じられていない。普通の人間よりも身体能力に優れ全世界の言語に通暁しているほか、彼らにしか分からない特殊な言語も存在する。膨大な記録を処理する事で稀に脳がヒートする事があるが、治療は不可能でやり過ごす以外に方法は無い。なお彼らの起源となる始祖については詳細不明だが、クロス元帥が何らかの情報を持っている模様。

ふともも座 #210〜

 クロス元帥が借金をこさえている風俗店の一つ。金額は380ギニー。

ブローカー #175〜

 千年伯爵と取り引きして利益を得ている人間の総称。幾ばくかの金銭と引き換えに、情報やアクマの材料となる人間を伯爵側に提供している。

ブロンド・ナイトバー #210〜

 クロス元帥が借金をこさえている風俗店の一つ。金額は330ギニー。

閉(ヘキジ) #177〜

 守化縷たちが編み出したと思われる、アレンの(イノセンス以外の)能力を封じ込める特性を持つ結界術。テントウムシのような4匹の魔術虫が対象範囲の四方に均等に取り付き、「a(アパタ)・u(ウラ)・m(マサラカト)・導式結界(オン・カイバラ)」と唱える事で発動する。この中ではアレンの左眼は効力を失い、奏者としての能力すらも使用不可能。当然ながら出入りもできず、往き交う事ができるのはアクマだけである。この術を破るには「a(アパタ)・u(ウラ)・m(マサラカト)・結界・破壊(カイバラ・アダラ)」と唱えて魔術虫を消滅させる以外にない。

天針(ヘブンコンパス) #27〜

 ブックマンが適合者となっている、装備型のイノセンス。普段は巻物状のホルダーに納まっており、白く細い普通の針である。発動時には黒く太い大きめの針となり、アクマの体を易々と貫く硬度を誇る。得意技は、敵を拘束し身動きを封じる呪縛の針「北ノ罪(ノースクライム)」、対象を攻撃から守る加護の針「東ノ罪(イーストクライム)」など。

ベルリーニ #19〜

 イノセンス「刻盤(タイムレコード)」の作用により、もう30回ほども10月9日を繰り返しているドイツの街。完全に外界と遮断されてしまっており、普通の人間では町に入る事すら出来ない。それを可能に出来るのは、適合者や千年伯爵、アクマやノアの一族など、イノセンスに深い関わりを持つ者のみ。しかし、例え彼らでも一度中に入ると決して出られず、どんな手段を用いても街の中に戻されてしまう。

ベン #19〜

 ペーターが飼っている犬。大人しそうな感じ。

ペンタクル #1〜

 逆さまになった五芒星のマークで、アクマを表す印。魔導式ボディの頭部や、アクマに呪われた形になったアレンの左目の上にも付いている。

寄生蟲(ポワズ) #202〜

 フィードラが舌に寄生させ操っている、目玉のような外見の蟲。人間の体内に入り込み生命力を奪って殺す事ができるが、宿主の目を術者と繋ぐ中継役にもなれる。

黄山 #200〜

 中国の一地方。チャオジーが戦闘不能に陥り、ラビとブックマンがシェリルに拉致された場所。

マテール #8〜

 南イタリアにある古代都市で、新たなイノセンスが発見された場所。岩と乾燥の中という劣悪な環境ゆえに、「神に見離された地」と呼ばれていた。現在は無人の遺跡となっているが、この町には亡霊が棲んでいるという奇怪な伝説が語り継がれている。その亡霊はかつての住人であり、町を捨て移住していった仲間達を怨むあまり、その顔は恐ろしく醜いという。孤独を癒すため、町に近付いた子供たちを引きずり込むといわれている。ちなみに、この町には強い日差しから逃れるための地下住居があり、迷路のように入り組んでいて知らずに入ると迷う。ただ、その中の出口の一つに、谷を抜けて海岸線に出られるものがあるらしい。

魔導印 #196〜

 チャン家の人間が身体の一部に入れている、封神フォーとの契りの証。

魔導式ボディ #1〜

 魂を取り込んでアクマとする、千年伯爵が造っている特殊な素体。ダークマターを材料としており、ノアの方舟内部の巨大な卵のような生成工場(これ自体もダークマターの塊)で大量生産されている。この工場は伯爵の魔術で強力な結界に覆われており、術を解かない限り触れた瞬間に死に至る。また、工場の周囲には常に守化縷たちがいて、工場を守っている。

神狂い(マドネス) #29〜

 ソカロ元帥が適合者となっている、装備型のイノセンス。普段は棘付きのリング状肩当てとして、両肩に半分ずつ装飾品のようにくっついている。発動時には「なぶれ」の声と共に一つのリングとなり、鋸状の巨大な刃が二方向に生えて双剣の形状になる。その切れ味は凄まじく、レベル3のアクマですら容易く切り裂く。得意技は、刃にイノセンスの炎を纏わせて敵を刻みながら燃やす「火葬舞(デデルーパ)」など。

衛羽 #187〜

 鴉のメンバーが使用する、数多ある秘術の一つ。対象を札で囲い、あらゆる攻撃から守護する。

六幻 #5〜

 神田が適合者となっている、装備型のイノセンス。鍔の無い日本刀の形状をしており、普段は黒一色だが発動すると外観も日本刀そのものになる。「災厄招来」の声を合図に適合者の生命力を吸い、様々な技を撃ち出す事が出来る。神田がアルマと共に姿を消して以降、錆に覆われて原型を失っていたが、神田の帰還によって再度覚醒し結晶型に進化。思わずリナリーが潰したために液状化したものの、直接飲む事で体内に取り入れた。使用時は両腕に出現した聖痕から噴き出して具現化する。得意技は、アクマを貫き破壊する多数の蟲型剣気を放つ「界蟲一幻」、もう一つ全く同じ刀を生み出し二刀流となる「二幻刀」、「二幻刀」の状態で八つの斬撃を同時に繰り出す「八花螳蜋」、適合者の命を代価に全体的な攻撃力を上げる昇華「禁忌三幻式」、「三幻式」で斬ったアクマの一部を爆破させる「爆魄斬」、「三幻式」以上に全体的な攻撃力を上げる「四幻式」、刀身に黒い雷を乗せる「五幻式」、「五幻式」の状態で幾つもの斬撃を同時に繰り出す「五幻・裂閃爪」、「五幻式」で斬ったアクマの一部を爆破させる「五幻・爆魄斬」など。

楽園ノ彫刻(メーカー・オブ・エデン) #88〜

 ティエドール元帥が適合者となっている、装備型のイノセンス。鑿の形をしており、発動すると溢れ出したエネルギーを纏ってかなりの大きさとなる。これを地面に突き刺す事で様々な芸術的兵器(アート)を生み出す事が出来る上、生み出した兵器は元帥の動きに追従する。得意技は、無数の巨大茨で敵の攻撃を完全に防ぐ「抱擁の庭」など。

女豹の楽園シャングリラ #210〜

 クロス元帥が借金をこさえている風俗店の一つ。

ラウ・シーミン #29〜

 クラウド元帥が連れている、寄生型イノセンスを宿した対アクマ獣。普段は小さな猿の姿で、元帥の肩に乗って行動を共にする。元帥の命によってのみ発動状態となり、巨大化して戦う。近接戦闘が主だが、敵を離れた場所から狙撃する遠距離形態も存在する。得意技は、遠距離形態で体の一部からビーム状の熱線を発射する破甲砲「ラウ・ガンズ」など。

リージェント #173〜

 フランスの国宝としてルーブル美術館に収蔵されている、140.5カラットのダイヤモンド。王冠に嵌め込まれている模様。

臨界者 #116〜

 イノセンスとのシンクロ率が100%を超えた者たちの総称。これになる事こそ、元帥となるための必須条件である。臨界を越えてシンクロしているため、イノセンスの第2開放も何の副作用も無く行える。

ルベリエ家 #150〜

 黒の教団設立と時を同じくして、英国において急速に力を付けていった一族。一族の中から「聖女」としてヘブラスカを神に捧げ、その代償として「約束された地位」と「聖女の血族としての義務」を負っている。地位とは中央庁上層部における確固たる権力、義務とは人造使徒計画で使う実験体の提供を指す。そうして百年以上もの間、血の繋がった実の家族を犠牲にしてきたという。

レフカス #200〜

 ギリシャにある町。ゴウシが悪魔化したため、リナリーがやむなく処分した場所。

ローズクロス #2〜

 団服(コート)などに付いている白い十字架で、黒の教団のシンボル。これを付けている者は、ヴァチカンの名においてあらゆる場所への入場が認められている。

記録地(ログ) #114〜

 ブックマンの使命を持つものたちが、記録を録っていく場所や時代の事。

ロザンヌ #40〜

 クロスがクロウリーT世から預かり、ずっと持ち歩いていた食人花。かなり長い間、アレンが世話をさせられていたらしい。クロウリーT世の訃報を聞きつけたクロスの手でクロウリー城に返され、クロウリーの手に委ねられた。宿していたイノセンスの力でどうにか生きていたらしく、クロウリーに噛み付いてイノセンスが彼に移動した途端枯れてしまったという。